プロカメラマン直伝!料理の写真をおいしそうに撮るための4つのポイント

お肉

はじめに

カメラマンの花村です。

スマホやSNSが普及し、誰もが簡単に写真を撮って公開できる時代になりました。

「インスタ映え」という言葉に象徴されるように、「料理の写真を見てお店を決める」という選び方がこの数年で一気に広まりました。

飲食業や食品・食材の通販業では料理の写真がかつてないほど重要になり、写真の品質が売上を左右するようになっています。

そこで今回は、料理の写真をおいしそうに撮るためにこだわりたいポイントを4つご紹介します。

ポイント①
構図にこだわる

明太子とご飯

構図は写真の基本です。

料理を撮影するときも構図を意識するようにしましょう。

料理を中央に配置して関係のないものは写り込ませないのが基本ですが、料理をあえて真ん中に配置せず、アップにしてわざと画角からはみ出させたり、左右どちらかに寄せて空いたスペースに小物を配置するやり方もあります。

小物には料理に合うドリンクを組み合わせたり、料理の新鮮さを強調するために食材そのものを使うのがよいでしょう。

スマホ撮影では難しいかもしれませんが、その料理で一番強調したいところをアップで撮り、周囲をぼかすテクニックもあります

たとえば、お米の上に載せた明太子を接写で撮影し、お米はあえてぼかすことで、明太子の粒感や色合いを最大限に強調することができます。

ポイント②
アングルにこだわる

ハンバーガー

料理を撮影するときの定番のアングルは「斜め45度」です

斜め45度で撮影することで、料理の立体感を出しながら、その料理で使われている食材、盛り付け、器の魅力をバランス良く表現することができます。

ただし、常に斜め45度が最適というわけではありません。

たとえば、盛り合わせのように食材の種類や盛り付けを強調したいときや、カトラリーやドリンクなどの小物を一緒に撮影したいときは、料理を真上から撮影します。

料理の立体感を強調したいときや、ハンバーガーのように食材が横からでないと見えにくい料理は、低いアングルで撮影するとよいでしょう。

撮影する料理、器の種類、狙いたい構図によってケースバイケースで判断することが重要です

ポイント③
明るさにこだわる

プリン

料理を撮影するときに最も重要なポイントは、「光」です

明るく自然な光で撮影することにより、料理の自然な色合いを表現することができます。

料理の写真を撮影するのに最適なのは自然光、つまり太陽の光です。

レース越しに柔らかい光が差し込む昼間の時間帯を選び、自然光が入りやすい窓際などの場所で撮影するとよいでしょう。

暗いからと言って蛍光灯など人口の光を使うと、青白くなって不自然に見えたり、光が料理に反射してしまうことがあります。

また、料理の写真を撮るときのテクニックとして「半逆光」があります

半逆光とは、写真撮影ではよくNGとされる「逆光」をうまく使うことで料理の立体感と色身を出す方法です。

しかし半逆光で撮影するのは簡単ではなく、レフ板を使わないとただの暗い写真になってしまうこともあります。

飲食店では営業時間の関係で撮影時間に制限があることも多いでしょう。

撮影時間に応じた最適な撮影方法がありますので、写真の品質にこだわるならプロのカメラマンに任せることをお勧めします。

ポイント④
シズル感にこだわる

お酒

最後のこだわりポイントは「シズル感」です

「シズル感」とは、五感を刺激するような表現方法のことをいいます。

写真は視覚情報ですので、本来なら料理の匂いや温度を表現することはできません。

しかし、ステーキを焼くときのジュージューという音や、炊き立てのご飯の温かさ、新鮮な野菜の瑞々しさが伝わってくるような写真はあります。

水滴、泡、光沢、湯気などを上手に表現することで、「おいしそう」「食べてみたい」といった感情、つまり購買意欲を引き出すことができます。

これがシズル感です。

シズル感を出すのは簡単ではありませんが、料理ができあがったらなるべくすぐに撮影し、料理から出る湯気や水滴が消えてしまう前に写真に収めるのが基本です。

最後に

料理の写真は簡単だと思われがちですが、購買意欲を刺激するような写真を撮影するためにはテクニックが必要です

フォトスタジオサークルでは、メニュー用カットからイメージカットまで、料理・食品撮影においてお客様が食べたくなるような、欲しくなるような、五感を刺激する写真を追求しています。

出張撮影にも対応しておりますので、福岡で料理を撮影できるカメラマンをお探しの方はどうぞお気軽にご相談ください。

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